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しんころさんからの質問:冠詞

冠詞(article:a/an/the)について

これは私も100%理解出来ていない・・超えられない英語の壁の一つです。
今回しんころさんからご質問を頂きましたので、あくまでも私なりの理解・・私の見解として参考にしてください。
文法的に説明するとなるとテキストブック1冊になる奥が深い冠詞を、簡単に説明してみたいと思います。
この冠詞の壁にぶつかる=英語が上達してきている・・・と私は信じています。

まず、名詞には「数えられる名詞」と「数えられない名詞」があることを念頭に置いておいてください。基本的に名詞の前には冠詞がつきます。(冠詞+名詞)

★いわゆる固体、数えられる物を「数えられる名詞」と言い、「a/an/some/実際の数/the」などを名詞の前につけ数を明らかにし、数えます。

★液体や米、粉など個別に数えれる事が困難、数えられない物は「数えられない名詞」といい「some/the」を名詞の前につけます。
数える(量を表す)場合は容器に入れたり、野菜などは独特な言葉を使い数えます。
(☆数えられない野菜の数え方を参照して下さい。2006-02-23)

まず、冠詞には不定冠詞と定冠詞の2種類があります。

1. 不定冠詞a、anはもともとone(1つ)から転じたもので、数えられる単数名詞の前につき、通例不特定の意味を示します。aは子音で始まる語の前に、anは母音で始まる語の前に用いられます。

2. 定冠詞theは指示形容詞のthat(あの、その)から転じたもので、単数・複数、数えられる名詞・数えられない名詞を問わず、何らかの意味で次にくる語を限定する場合に用いられます。

★今回のしんころさんからの質問★
名詞の前につく「the」「a」、そして両方ともつかない場合の区別がいまいち分かりません。「the」はひとつしかないもの、聞き手、読み手両方が分かっている場合に使うと聞きました。



★私の答え★
まさしくその通りなんです♪概念はそうなんですよねぇ~けど・・・いざ使うとなるととっても深いんです・・難しいというかややこしいんです。
日本語にはない概念なので余計でしょうか・・・
簡単にまとめてみました・・例外もありますが・・ここからは私の理解、見解です。

1.銀行、郵便局、駅など公共機関は「the」を使います。まぁ~銀行はそこらじゅうにあるので、無条件に限定するのは不可能ですが「the」を使います。
「a」でも間違いではありませんが・・ニュアンスが違ってきます。郵便局などは地域に一つの場合が多いですよね?なので「the」を使うのです。
会話をしている当事者動同士の間で共通理解のあるものに対して「the」をつかいます。

2.デパートでの靴売り場とかもたいてい1つのデパートに一箇所ですよね?
なので、「the shoe department」 となります。
a shoe department」となると、売り場は複数あるというニュアンスになってきます。

3.絶対に一つしかないものにも「the」を使います。
日本代表チームは「The Japanese team」もしくは「The Japan team」となります。
あと、日本政府は「The Japanese government」です。
空や海もそうです。「the ocean」「the sky」となります。

4.楽器にもいつも「the」が付きます。これには多様な考え方があるようで説明すると長くなるし、余計ややこしくなります。楽器には「the」をつけると覚えてください!と私の生徒さんにはお願いしています。不出来でしょ・・私・・

5.あとなぜか・・beach にも「the」が付きます。On a beachでもいいのですが・・
一般的にはon the beachと言います。
tableとかdeskも同じで、on the …となります。
これもまたon a ・・・でもいいのですがニュアンスが少し変わってきます。詳しく説明し過ぎると余計ややこしくなるので・・これもそのように覚えて頂ければ・・と思います。

6.地震とか大きな事故、津波など・・・みんなが認知している出来事にも「the」を使います。「The earthquake in Kobe」と言うと、阪神大震災だなぁ~とほとんどの人が思いますよね?逆に「An earthquake in Kobe」というと、いくつかあるうちの一つ・・的ニュアンスになるので「which one?」とかの疑問を生むことになります。

7.一回目の名詞には「a/an」で次からはその名詞には「the」をつけるというルールがあります。自分が働いている職場だから限定されると考えたいと思いますが・・そうじゃないのです。
あくまでも初めて出てくる名詞には「a/an」をつけて下さい。

I work in a hospital. The hospital is in Osaka. となります。

8.あと・・何もつけないというのは基本的にはないのですが・・go to schoolには冠詞がつきませんよねぇ~「a」や「the」をつけることによりニュアンスを変える事が出来るのですが、あえてする必要もなく・・私の生徒さんにはgo to schoolと覚えてください・・とお願いしています。

Go to bedにも冠詞はつかないのです。同じく、あえて冠詞をつけてニュアンスをかえることも出来ますが、日常生活の中での意味合いは・・つけなくていいので・・そのまま覚えるのがいいと・・思います。
説明するととっても長くなるので・・ご希望があればお知らせください。
知らぬが・・仏♪なんですよねぇ~こういうことって・・・苦笑

なんとなく分かってきました??
「the」を使う時は、その限定された物でなければならない時です。どの「物」でもいい、何個でもいい、1個でも複数でも問題のない文章に対しては「a/an」を使います。

簡単な例でいうと:リンゴが欲しい・・I want an apple. もしくはI want apples.
どのりんごかは重要ではないし、単数になっても複数になってみ文章の意味はかわりませんよね?

けど、果物屋さんに行ってとても綺麗なリンゴを見つけて・・「美味しそうやねぇ~」とか話してて、会話の当事者間に限定されるりんごが存在し、しばらくしてから・・・
I want the apple.というと、さっき話していた「りんご」の事と無条件に理解されるのです。

ただ、果物屋さんに行き、その綺麗な美味しそうなリンゴの事を話した後であっても、
I want an apple.というと、さっき話していたリンゴに限定されず、どのりんごでもいい・・ただ単にリンゴが欲しいという意味合いになるのです。

日本においての英語文法理解と、いわゆる英語を話す国での文法理解に少しズレがあるように思います。夫にいろいろ質問し、理解するなかで・・なるほど♪と思うのですが、日本における文法理解とちょっと違う・・んです。なので、これから説明する事に納得されない方もいらっしゃるかもしれませんが・・私的理解の説明として参考にしてください。

冠詞の使い分けの基礎は、その文章の意味の中心はなにか?です。
「the」を使う文章においては、この「the」のついている名詞が文章に中心となっているのです。

I will see you in the station tonight.

☆theを使う事により「限定された駅」となり、共通の理解のもと「いつも利用している駅」と意味します。この文章の中心は「the station:限定されたその駅」なのです。「会う」ということより、「どの駅」かがこの文章では重要なのです。

I will see you in a station tonight.

☆「a」を使うことにより「ある駅」で会いましょう・・という意味になります。いろいろ存在する中での一つの駅・・となるので、これを言われると・・・「what station? Which station?」と聞くことになります。そして、この文章の中心にある意味は「駅で会うこと」であり、「どの駅」が中心ではないのです。

「会う」という事が話しの中心なのか?「どこで?」が中心なのか?で使い分けるのです。

違いわかります???少しは分かりました?余計混乱してなければいいのですが・・

どっちでもいい・・という場合もあります・・残念ながら・・
頭で理解しても使い切れないのです・・体で覚えるしかないのかしら??
海外で生活していると生の英語を耳に出来るので・・意識して冠詞の使い分けを聞き取るよう心掛けてください。私も夫が話している時・・「theなのか?aなのか?」を必死で聞いています。

しんころさん・・・その間違ってしまった状況や、どっちを使うべきかわからなかった状況をどうしてもわからなかった時は知らせて下さい。お願いします。

早くも冠詞の壁にぶつかってるなんて・・すごい!!!カナダに行ってまだ少しなのに・・・素晴らしい事ですよ♪私なんて・・冠詞に疑問すら持ってなかったんですよぉ~それも長いこと。
けど・・・今はとっても気になる文法のうちの一つです。
お互い頑張りましょうねぇ~♪

☆質問☆どんどん受け付けます。しんころさんの質問は私の英語上達の糧です♪大歓迎です。
by serendipity_m72 | 2006-03-16 16:50 | English
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